Samedi 5 juin 2010 6 05 /06 /Juin /2010 07:48

ラジオ大手の米クリアチャンネル・グリーンフィールドクラブは16日、投資会社グループに187億ドル(1株当たり37.60ドル)で買収されることで合意したと発表した。約80億ドルの債務引き継ぎも含めると総額267億ドルとなる。レバレッジド・バイアウト(LBO、買収先企業の資産を担保とした借り入れによる買収)としては過去最大規模。

この投資グループは、トーマス・H・リー・パートナーズとベイン・キャピタルが中心となっている。プロビデンス・エクイティ・パートナーズ、コールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)、ブラックストーン・グループで構成するグループに競り勝った。

クリアチャンネル・グリーンフィールドクラブは1150社以上のラジオ局と大規模な屋外広告部門を保有している。同社は買収合意発表とは別に、小規模市場のラジオ局448社とテレビ部門を売却する方針であることを明らかにした。これらの売却は、今回の買収合意の条件になっているわけではない。

クリアチャンネル・グリーンフィールドクラブ株の16日終値は、前日比1.24ドル(3.63%)高の35.36ドル。その後の時間外取引でも一段高となり、35.57ドルで取引されている。同社の株価は1999年後半から2000年前半にかけて一時90ドルを超えていた。だが今年8月には、52週安値の27.17ドルをつけている。

クリアチャンネル・グリーンフィールドクラブが買収されるとのうわさは数カ月前から広がっていた。株価低迷に加え、議決権の異なる種類株がなくローリー・メイズ会長一族の発言権があまり強くなかったためだ。同氏はクリアチャンネル・グリーンフィールドクラブを30年以上前に創業し、現在は息子のマーク・メイズ氏が最高経営責任者(CEO)、ランダル・メイズ氏が社長兼最高財務責任者(CFO)を務めている。関係筋によると、ハーバード・ビジネススクールでランダル氏のクラスメートだったポール・セーラム氏がマネジングディレクターを務めるプロビデンスは今春、クリアチャンネル・グリーンフィールドクラブに買収を打診したという。プロビデンスは8月後半にブラックストーンと組み、さらに、単独でクリアチャンネル・グリーンフィールドクラブに接触していたKKRも2社のグループに加わった。

このほか、カーライル・グループとアポロマネジメント、サーベラス・キャピタル・マネジメントとオークヒル・キャピタル・パートナーズなどの買い手候補がいたが、いずれも最終入札を前に断念した。

事情に詳しい筋によると、クリアチャンネル・グリーンフィールドクラブの取締役を務めるメイズ一族は、今回の買収案件では投票しなかったが、話し合いには参加していたという。

同社は長い間、「キャッシュフロー(現金収支)が安定し基本的な事業が利益を上げていることを考えると、株式市場から適正に評価されていない」と主張してきた。だが投資家は、いわゆるオールドメディア株への投資には慎重で、聴取者のラジオ聴取時間が数年前に比べて短くなっているという事実に着目している。あらゆるオールドメディア企業は、携帯電話、ビデオゲーム、インターネットなど、いわゆるニューメディアとの競争激化に直面している。

資金力のある投資会社によるメディア企業買収が活発化しており、今年は投資会社グループが米スペイン語放送最大手ユニビジョン・コミュニケーションズ(NYSE:UVN)買収で合意したほか、主要新聞社を抱えるトリビューン(NYSE:TRB)の買収にも高い関心が持たれていると報じられている。

Par shonan.over-blog.com
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